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本年導入しましたCT装置が当月より可動できる状態になりましたのでお知らせさせていただきます。今回はCT検査について少しお話しさせていただきます。
CT検査はX線を用いて断層像を撮像する画像診断モダリティーです。
CT検査では、X線検査(レントゲン)、超音波検査により診断が困難な領域(例えば鼻腔内など)の評価が可能となり、病気の鑑別診断や治療計画に役立ちます。
奇形など血管異常に関しましてはその他のモダリティーで診断困難であった異常を検出でき、確定診断が可能となることもあります。
悪性新生物(いわゆる「がん」)を患っている場合、転移の評価に繋がることで、外科的手術の適・不適の判定を後押しすることができ、治療方針の決定と予後判定につながります。
肺疾患に関しましてはX線と比較しより微細な病変を検出することができ、重なりのない断層像として評価できるため、鑑別診断の絞り込みに有用な検査となります。
このように一部の疾患に対しては他の検査で代替できない優れた検査となりますが、必ずしもCTで確定診断が得られるわけではありません。
かつ、動物において高度画像診断(CT、MRI)を撮像する場合、評価できる画像を得るために、多くの場合は全身麻酔が必要となります。
CTは優れた検査モダリティーであって、日本では導入している動物病院も増加していますが、前述のように、100%の検査ではなく、侵襲性(動物への負担)がある検査になります。
医療行為を行うにあたって検査を行う事はとても大切なことです。言い換えると、検査の先には治療があり、治療を選択するにはその根拠となる適切な検査を行わなければなりません。当院では、院長のこのポリシーを根底に、適確な撮像・読影技術のもとでCT検査をおこなっていきます。
他院でCTを勧められた、または外科手術が必要であると診断されたためCT検査を希望するといった患者様は、CT検査が本当に必要なのかを評価させていただきますので、まずは当院での診察を受診していただきたいと思います。
他院様からのご紹介も承っておりますので、CT検査をご希望の動物病院様もHPのお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。なお、検査費はCT検査代のみで30000円(税別)となります。※別途、麻酔費用・治療費など費用が必要となります。
当院のCT検査装置が茨城県の獣医療に貢献できることを切に願います。
院長 横山 大希
院長コラム
診 療 時 間 月 火 水 木 金 土 日
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16:00~18:30 / ● / / ● ● /
※毎週月曜は鳥類、家禽類、爬虫類、両生類、小型霊長類などのエキゾチックアニマルの診療も行っています。
休診日:木曜日
休診日:月曜,水曜,木曜,日曜午後
※当院では予約診療は行っておりません。
診察は来院順となりますが、症状により前後する場合があります。